2024-10-01から1ヶ月間の記事一覧

働く

仕事漬けの20代と30代。 その頃はまだ「働き方改革」なんて言葉もなく、たくさん働く美徳がまだ蔓延っていた。 忘れたいことがたくさんありすぎて、仕事にかまけていたかった時期。 仕事に集中すれば、少なくとも考えなくて済むし、会わなくて済む。 婚約破…

好きな町

一番可愛がってくれていた祖母が他界した。 だから、もうこれで、両親と繋がっている理由がなくなった。 犬も祖父も祖母もいない家。もう、他人の家同然。毎回は行かれなかったけど、あの町の空気感が好きなのは、可愛がってくれた人たちが住んでいる町だっ…

最期はお一人でどうぞ

葬式には、行かない。 参列すらしない。喪主なんて冗談じゃない。 喪主の挨拶なんて、話すことない。 2人とも大嫌い。 死んでもまだ迷惑かけてくるとか、本当に無理。 わたしの人生に関わらないでほしい。

土日はいらない

父は、帰ってこなくなった。 単身赴任をいいことに。最初は、土日だけ帰ってきてたけど、だんだん帰ってこなくなった。 だから、あまり一緒にいた記憶がない。 「なんで帰ってこないのかな」と思っていた小学生の頃。次第に、「帰って来ても何を話したらいい…

感謝しても足りない

そうか。 そんなに喋らなくてもいいんだ。 自分の意見を全て言う必要、ないんだよね。 もともと私は、のんびりした性格だった。自分のことより、人の話を聞くほうが圧倒的に多かった。いつから、こんなに主張が強くなってしまったんだろう。ガツガツすること…

寂しいって

寂しいって思ったことがない。 今思えば、子どもの時が一番寂しかったのかもしれない。でも、あの頃は、麻痺しててわからなかった。 1人でいることなんて、全然寂しくない。むしろ快適。最高。 本当の寂しさって、周りに人がいるのに、誰とも心が通えない状…

車で送る

職場の男の人を残業終わりに、家の近くまで車で送った。そしたら翌日、上司から、 「駅とかで降ろして良いんだよ。男だから大丈夫だよ。遠回りだったんじゃない?」 え?、、、あれ? たしかに。たしかにそうだ。 でも我が家は違った。弟はいつも、母に車で送迎…

一人暮らし

心の平穏。安定。 家族がいない生活って、なんて素晴らしいのだろう。 ひりつくこともない。相手の顔色を伺うこともない。何より、自分を否定されることがない。 一生、この幸せを離したくない。人と住むことが、こんなに辛いことだったとは。 一人って素晴…

10代のころ

付き合うと、嫌いになる。 手に入ると、途端に要らなくなる。 連絡すら煩わしい。 「好き」とか、めんどくさい。どうせ思ってないでしょ?ヤリたいから言ってるんでしょ?いいよ、そんな思ってもないこと言わなくて。ウソばっかり。はーめんどくさい。 内心…

好きじゃなかった

私の心は、満たされない。 今まで、誰かが満たしてくれるんじゃないかと期待して、それなりに付き合ったりしたけれど、ちがう。 全然好きじゃなかった。 好きなフリしてただけだった。 別れても良かったけど、そうすると有り余る時間に耐えられないから、一…

期待してた

仕事を頑張って、職場で認められれば、親に認めてもらえるかもしれないと頑張った20代。 いやー、その考え、無駄だった。 まず、そもそも私の職業に納得されてないですしね。 おかげで仕事のスキルは、ある程度つきましたよ。まあまあ稼げるようになったから…

初耳

「引っ越すことになったから。で、新居は、お前の部屋はここだから。」 はい? いい機会なので、付いていきません。1人で暮らします。 「は!?じゃあどうすんだよ!もう家作っちゃっただろ!もっと早く言えよ!!」 はい? 今初めて聞いたんですけど。 また…

防災グッズ

テレビを見ていると、防災グッズを用意して、生き延びる気マンマンの特集に出会う。 喘息・アレルギー持ちの私にとって、地震や噴火などの自然災害は、確実に生きられない。万が一、地震や噴火の直接的被害を免れたとしても、その後の大量の砂やホコリにまみ…

地雷はどこにでも

どこで、どのポイントでキレるかわからない。だから、判断を求められる時は、本当に困った。いつもビクビクしてた。 「どの映画にする?」「何着てくの?」 これかな、、、と指さすと、「こっちにしなさい。」「意味わからない、なんでこれ選ぶの?」 かと思え…

節穴だらけ

誰も私の素性は見破れない。 幸せそうな顔して、にこにこして、誰かの発言に肯定的で、受容して。 かと言って、決して群れない。 私は、みんなに印象良く振る舞うけど、私はみんなのこと好きじゃない。でも、好きなフリをする。 誰のことも信じられない。 勤…

何者でもない

将来が〜 孤独死が〜 旦那が〜 子どもが〜 昇進が〜 立場が〜 みんな何かに悩んでるけど、そんなことどうでもいいじゃない。 今だって、私は何者でもなく、何がしたいわけでもなく、いつか自分の心臓が止まるのを、ただ毎日待っているだけ。ぼーっと待ってる…

約束守ってるよ。

子どもは絶対に産まない。 これは、自分との約束。 万が一できてしまっても中絶する。 これも、自分との約束。 13歳からの約束。 あんなに辛い子ども時代を、自分の子どもに、知らず知らずのうちにしてしまうかもしれない恐怖。生まれてこなければ良かったと…

心臓が縮む

「うちの嫁さんの両親、もう高齢だから、なるべく会わせてあげたいんだよね」 「うんうん」 なにそれ。 平然とした顔して聞いてたけど、心がえぐられる。 それはさ、健全な家庭で育った証拠ですよね。親に会わせてあげたいだなんて。 心がキレイすぎて眩しい…

とんだ勘違い

私学へ行き、習い事をし、大学まで出て、お金かけてもらっていることが愛情だと思ってた。 ずーっと本気でそう思ってた。 違った。 お金で解決してるだけだった。 確かにずっと、家に帰りたくなかったし、家にいたくなかった。 この歳になってもまだわからな…

なかなか気づけない

幼い時は、それが普通だと思ってたし、 それしか知らないし。 我慢して、時に期待して、落胆して、期待しなくなって、なんでも「はい」と言い続けてたら、未来を見る心が、いつの間にか無くなってしまった。 好きなこと?やりたいこと? したことないからわ…

私は運がいい

そう思って生きてきたけど、違った。 目を背けてきただけだった。 知らず知らずのうちに出来上がってたトゲトゲ。膨れ上がったトゲトゲを、思いもよらない人に、丸くしてもらって、初めて異常だった自分に気づいた。 丸くしてくれてありがとう。あなたに出会…